
大学入学時は理科などの学校教諭を目指していました。 しかし支援員のボランティアを経験した中で、中学時代の友達のことを思い出したんです。 根は悪くなかったのに荒れてしまい、都度先生方に頭ごなしに叱られている姿を見た時、もっと心の「内側」を見て欲しいと思っていて。 高校時代から心理学に触れる機会を得たこともあり、ボランティアという責任のない立場ではなく、仕事を通じて責任を持ってお子さまの内面に触れ、成長を見届ける仕事に就きたいのだと考えるようになりました。 そして保護者様とお子さま、学校の間に立つことのできる存在として、また目標を持って売上や利益を考えながら施設や組織をいっそう大きくしていくことにも携わる存在として、私は民間企業として責任ある立場を担えるハビーでの療育を選択しました。

ボランティアの経験を踏まえていざ入社してみると、基礎知識があることを大きく過信していた大きく自分に気付きました。 現場で活きる知識や経験の差、何気なく飛び交う専門的な知見や言葉など、自分もこれを仕事にするのだという意識でもっと勉強しておけばよかった、とても覚悟がいるのだと痛感する日々です。 しかし嘆いてばかりいられません。 今まさに私が担当させていただいているお子さまは15名。 具体的に話を聞いてくれたり、「これはどう?」「こういうのはやってみた?」という貴重なアドバイスを先輩方に得ながら、一方で研修を通じて学びを深めながら、今は一歩ずつ確実に、お子さまと保護者様の方々の力になろうと努力しています。 知識や経験の差を埋めようと努力することで、少なくとも今目の前にいる人の、力になれるように。

2年目に入り、会社のプロジェクトにも抜擢してもらう機会も得ました。 全額実費で取り組むという新業態の教室立ち上げにあたり、教室運営方針や教材、アセスメント決定などのプロセスに意見を求められるもの。 わからないながらも意見を出し、企業としての方針や意思決定に立ち会えたことは、新卒入社の私にとって本当に貴重な経験となりました。 自分は未熟。しかし、未熟だからこそできることもあるのかもしれないと思えるようになりました。 お子さまにとって、ハビーにいる時間は、たった1時間。 生活の基本どころか、ほとんど異なる場所にいます。 それでも自分から考え、話し合い、働きかけ、できることを見出していけるような指導を心がけています。 そうしてお子さまの生活そのものを共に描く力になる一人として携わっていけることに、心から誇りとやりがいを感じています。
SCHEDULE1日のスケジュール
-
8:50出社
-
9:00朝礼
-
9:20清掃
-
9:45午前プログラム開始
午前は小さいお子さまが中心です。 入園前の発達を支え、楽しく遊ぶ習慣を社会の中で身に着けていきます。 言葉が遅いお子さまなどと自由に遊ぶ中で少しずつ活発になっていく成長が見られます。
-
12:0013:30昼食
車座になり緑のカーペットを芝生に見立ててご飯です。 楽しい話もつらい話もみんなで分かち合います。
-
14:45午後プログラム開始
午後は入学前の園児が中心。 学校生活に欠かせないルールや社会性、国語や算数を学びながら、社会の中で生活していく規範を体と心で感じ取っていく支援をしています。
-
17:30終礼
-
18:00退社
Q & A

担任ではなく、あくまで「担当」制です。 学級運営などと異なり個別のサービスに重きを置いています。 通っているお子さまの障害の状態などを鑑み、概ね10〜15名程度の担当を一人で受け持ちます。 もちろん一人ですべての知識や経験を活かすのではなく、通っている利用者様の発達段階などに応じて事業所内のスタッフみんなで情報共有をし、協力して支援を行っています。 決して一人だけで考え抜くのではなく、先輩や経験の豊富なスタッフ間で連携しながら、サービス品質の向上を図っています。